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シアン・フラウ2
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空気が消毒液の匂いだ、そして暖かい
トントンと肩を叩かれる
「覚醒したかい、おーい、意識が浮いてきたね」
「良かった」
何だか聞き覚えのある声に、まだ重い瞼を開けると凄い眩しさで顔を背ける
「あぁ、眩しかったね、ごめん、ごめん」
身体が重くて動かない
「あん…ったら…何?」
ようやく出た言葉も吐き出す、といったようだった
「私はシアンだ、こちらはミルキー、軍医で君を助けてくれる」
「シアン、ミルキー」
目の前のシアンは俺を運んだ人だ、青みがかったグレーの髪が光っている、隣の人ミルキーはマスクをしてよく分からない
「おっと、どこが痛い?やっぱりお腹強く打ってるね、スキャン結果内臓系には異常無いんだけど、骨は分からないんだ、レントゲンがないからね」
来ていた服では無く、サラサラな布を身に付けているみたいで、ぴらっと捲られる
「ぁ…やっ」
「シアンちょっと押さえて、腕の点滴、気をつけてね」
「わかった」
今1番触れられたくない場所を触られる、その恐怖からか身を硬くすると、大丈夫だ、と床に座ったシアンが俺の肩に手を置く
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