アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
side美月:彼
-
生まれた時から、俺は家の道具でしか無かった。
家のために、誰とも知らない奴に抱かれるだけの人生。
何も考えず、何も期待せず、ただ現実を受け入れて生きるしかなかった。
未来の希望もなく、日々を茫然と送っていた。
そんな俺の前に、彼は突然現れた。
彼は、白黒だった俺の世界をカラフルに変えてしまった。
彼は道具として生きてきた俺に、人として生きる希望をくれたたんだ。
そしていつしか俺は、彼を好きになっていた。
想いを伝えるつもりは無く、少しでも長く彼の傍にいれるならそれで良かった。
些細なことで笑いが起こるような、そんな平和な日々が続くことを願っていた。
だが、そんな願いは叶いはしないかった。
ある日の夜、一通のメールが入ることで、俺の些細な幸せは終わりを告げた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 14