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第13話
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『彰人』
そう捜している幼馴染に呼ばれた気がして一ノ瀬は振り返った。
「くそっ!」
幻聴まで聞こえてくる始末かよ。
そう、自分に毒づきながら街中を走り出した。
すると急に騒がしい場所が目に入った。
なんとなく嫌な予感がしてその場所に向かうとちらりを見えたそこには大きな血だまりが出来ていた。
野次馬の話に耳を立てると20ぐらいの男の子が何回もめった刺しされたらしい。
その刺された男は状態が悪く急いで救急車で運ばれたらしい。
「・・・まさかな・・・。」
嫌な考えを投げ捨てるように頭を振りその現場から離れたのだった。
この時に一ノ瀬はもっと目を凝らして見るべきだった。
血が付着してしまった白雪とお揃いで買ったキーホルダーが落ちていることに気が付くべきだった。
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