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少年32
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いつもはまだ帰ってこない時間なのに、鍵が開いてあの人がきた
びっくりしていると病院に行くと言われた
病院…
車に乗って、病院に行く
怒ってないかなとちら、と見たら不機嫌そうだった
…つれていくのめんどうだよね
ごめんなさい
病院について、しばらく待ってたら名前を呼ばれた
扉を開けて中に入ってく
「こんにちは、椅子に座っていいよ」
優しい声と優しい笑顔の男のお医者さんがいて
すごく緊張してたから少しだけ気持ちが楽になった
「今日は傷の状態を見て、話も少ししようと思うんだけど…大丈夫かな?」
初対面であんまり目を合わせられなくてうつむいたままうなづく
「今日の状態を見るから上の服、脱げるかな?」
ゆっくり優しく話してくれる
大丈夫かな…ぼくの体見ても大丈夫かな…
「君のような子をたくさん見てきてるから、汚いって絶対に言わないし、思わない。
僕が脱がせてもいいけど、君はどうだい?」
…人に脱がせてもらうのは怖いから自分で脱ぎたい
ゆっくりゆっくり脱いで、シャツも全部脱いだ
「じゃあ、ちょっと見るね、痛かったら遠慮なく言ってね。僕もちゃんと声かけるからね」
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