アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
少年65
-
何日間か経ち、あの子も少しだけ落ち着いてきた
会社であいつに会うけど、いつにも増して無表情で、必要最低限しか話してない
あいつが喫煙室に入ってくのを見て、後を追う
「ちょっと来て」
「は、いやちょっと」
会議室に入り、使用中にして鍵をかける
「お前さ、いつまでイライラしてんだよ」
「はい?」
「分かんないの?」
「分かりません、忙しいので仕事に戻ります」
「待てって!あの子がいないからだろ、イライラしてるのは!
お前が落ち着かないと戻せな」
ガンっ!!
「うっせえ…」
ガチャ、バタン!!!
話しの途中なのにあいつは出て行った
あーあ、壁なぐっちゃって
しょっちゅう喫煙室にも行ってるし、あの子が来てから残業してなかったのに毎日してるし
繁忙期って言うのもあるけど…
今日落ち着いてからまた話してみよう
退勤時間が過ぎたけどあいつはまた残業してる。今日残業してるのは僕とあいつだけ
「お疲れ、はいコーヒー。」
「…」
「今日もう遅いし帰っていいよ、僕も帰るから」
「…分かりました」
「今日、うちでご飯食べていきなよ。いつも作って待っててくれるんだ。あんまり遅くなったら寝てるけど」
「家に飯あるんで」
「どうせまともなの食べてないでしょ、良いから来る!寝てなかったらあの子にも会えるかもよ」
「…」
「分かったら早く早く!パソコンシャットダウンして!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
66 / 124