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少年67
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またあの上司に強引に連れてこられた
はぁ……
当たり前だけどあいつがいて、何日かぶりに会った。
「はい、できたよ食べよう」
「ありがとうございます」
「作る時、手伝ってくれたんだよね、ありがとう。上手にできてる」
「あ、は、はい…」
おにぎり、サラダ、卵スープが並べられている。包丁を使わなくてもできる料理だよな
「包丁はまだこの子達には危ないし、この子達も怖いから使わないように言ってるんだ」
考えてることが分かったみたいで上司が俺に言ってきた
だいたい食べ終わった時上司が
「2人も会うの何日間かぶりだし、2人で少し話したら?
僕あの子の様子見てくるから。何かあったらすぐ来るから大丈夫だから。」と言って
俺にお茶、こいつにおかわりのココアを置いて上司はリビングを出ていった
「……」
「……」
椅子に座ったままソファーにいるこいつを見る
そういや何か綺麗になってるしパジャマもサイズが合ったものを着てる。
こいつと同じ奴隷市場から買ったやついるって言ってたし、そいつのか
「…ぁ、あの……
あの、こ、こ、このまえは…ご、ごめんなさい………」
「?」
「お………おさら……………泡たくさんついた、ままに………して……
……ここでおさらの洗い方、み、みてたら…
全然ち、ち、違ってて…………泡をきれいに流してから…………網の所におさら、ふせて、お、お、おいてて……
………ごめん、なさい………え、と……すこし だけ…
お手伝い……させても、も、もらってて………
もっと、もっと………できるよう、に、な、なります…………バカだからっ……覚えるの………じ、じかん……かか……って……………
…ご、ご、ごめんなさい…ごめんなさい…っ…!」
泣きながら何回も何回も謝って、体を小さく縮める
バカだから バカだから
あの時、俺が言った言葉を何度も繰り返す
仕事の取引先で理不尽に怒鳴られて、イライラして関係ないこいつに怒鳴って――――
「ごめ、ごめん、な、さい…っ……う、ぐす、ぐす…ご、…ごめ………!」
すぐ隣に座るとこっちの様子を伺い、涙目で見上げてくる
久しぶりに間近でこいつの瞳を見た。顎をつかんで瞳をじっくり見る
変わらず綺麗な瞳があった
「お前の―――」
「話しできた?」
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