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傷心を埋めたい
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僕は高校の帰りに寄り道をしていた。
今いるとこはゲイバーだった。
僕はゲイバーの店長と知り合いで
中学生から行き浸っていた。
まるでいつまでも結ばれない
恋心の傷を埋めるかのように。
「秋さん〜、今日も話聞いてくださいよ〜」
秋さんは店長の名前だ。
店長はオカマだぞ。
僕はここに来ると必ず話を
聞いてもらっていた。
恋の話を。
「あら、またなの?
もう〜いつまで引き摺ってるのよ!
早く告って結ばれなさいよ。
ヘタレねぇ〜ほんと」
ヘタレは自分でも痛いほどよく分かっている。
「秋さん話聞いてくれます?」
「しょうがないわね。
聞いてあげるわ!」
聞いてくれるみたいだ。
「やったぁー!あのね、悠がさ
また今日もかっこよくなっちゃってさ
悠が将来他の子と結婚するんだーとか
思ってたら辛くなる。」
「なに自分から言って辛くなってんのよ。
ほんともう、頑張りなさいよ〜!」
「頑張れって言ってもなぁ。
告白する勇気とか出ないからなぁ。」
「でも、言わないと伝わらないことだって
あるのよ?」
分かってるけど伝えることはそんな
簡単じゃないのだ。
「そりゃ、そうだけどさ。
それでもし振られたら僕
自殺しちゃうかも」
「ほんっと!自信ないわねぇ〜
てか、今まで話聞いてきたけど
幼なじみあんたのこと好きなんじゃないの?」
悠は僕のこと好きなのかな...?
「ほんと?」
何故?というように聞く。
「ええ、だって毎日女子から告られてんのに
全部断ってそれで脈ナシですとか
ありえないわ。」
まぁ、ありえるかも。
「そっか。そうだよね。」
僕はそれを聞いて機嫌が良くなり
「秋さんありがとう〜!」
と言って店を出て家に帰った。
明日こくってみようかなと
思いながら。
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