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ヘタレな僕
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次の日僕は早めに学校に来ていた。
まだ誰もいない教室。
『放課後、旧音楽室へきて』
という昨日家で書いた
メッセージを
悠の机の中に入れると
そそくさと自分の席に戻り
本を読む。
数十分たち
ちらほらと生徒たちがクラスに
入ってくる。
とそのとき外から黄色い声が上がった。
それを聞いて僕は悠がきたのだと
一瞬でさとった。
相変わらずモテるなぁと
思いながら本を読むのに
集中する。
ガラガラガラと
扉が開き
悠が入ってくる。
それを本で隠しつつ
横目でチラッとみる。
席に着くと悠が
机の中に何かがあるのを
気づく。
それを確認して本にまた
集中した。
多分今自分の顔が
赤くなってるだろうから
本で誤魔化すことにした。
そして1時間目から6時間目が
終わりとうとう放課後になってしまった。
僕は悠よりも先に
旧音楽室に行こうと思い
早足で行く。
途中、女子がまた悠に告白してるのを
チラッと横目で見た。
しかし驚いたのが悠の目だった。
何も思わないかのような
無表情な目をしていた。
それを気にしつつ
旧音楽室に向かう。
旧音楽室は今は使われてなく
防音も出来るので
ここを選んだ。
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