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「ただいま、リドル」
仕事を終えた俺は今日も愛しい恋人のところに帰る。
オバブロ後、思いをお互い打ち明けた俺らは卒業して一緒に暮らし始めた。
多分それはリドルが思っていたのとは形が違うかもしれない。
監禁されるなんて思わないだろう。
でも俺は最初からこのつもりだった。
ベッドから連なる鎖に繋がれたリドルは元々貧相なのに加えて弱々しくて思わず護ってあげたくなるような、そんな感じだ。
腕に着いている鎖を辿って頬を撫でながら思う。
元々NRCにいる時から人一倍寂しがり屋で心も体も不安定だとは思っていたが、オバブロしてからそれは確信に変わった。
自分を見てくれないことへの怒り、周囲への嫉妬等その後話してくれた理由は様々だが、守ってあげなくては、と思うと同時に弱っているところにつけ込めば俺に依存してくれるのでは、という考えもあった。
そんな自分の醜い考えに嫌気がさしたがそれもとうに諦めた。
そう思ってからは、少しずつ少しずつ引き込むように、気づかれないようにリドルを衰弱させて言った。
リドルからしてみれば、オバブロ後異様に気を使われるのも自分の行いを責められているようでそれも重なってストレスになるだろう。
それを見越して何でもない日のパーティーを増やしたり、周りにもリドルを励ますように言った。
するとみるみるうちに精神的に衰弱したリドルはご飯の量も減った。
精神的にも身体的にも程よく衰弱した頃には卒業を迎えていた。
殆ど部屋にこもりっきりで何かあれば1番信用出来る俺を呼ぶ。
勿論呼ぶように躾ておいて。
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