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卒業を迎えて同居の用意を始めた。
俺は必要最低限のものしかなかったので準備はすぐに終わる。
リドルはどっちにしろ部屋に縛られているようなものなので(俺が用意するから)と言って衣類も全て捨てさせた。
1からやり直すために。全部俺に染めるために。
外の空気に触れたものは徹底して捨てた。
俺に依存し始めているリドルから見れば物事の決定権、主導権は俺にある。
俺の言うことは全てだから対して疑わなかった。
いくら全てと言っても監禁ともなれば絶対に嫌がるだろうから。
卒業後、給料も待遇も良い所謂エリート企業に就職した俺は金銭的には困らなかった。
NRC出身だからエリート校ともあって皆このようなものだが。
同士は同士を呼ぶ。
初めの1ヶ月は仕事も忙しく、リドルの警戒心を解くためにも普通に生活してもらった。
勿論リドルは家事担当、と言って仕事には行かずに家にいさせる。
疲れて家に帰るなり、エプロンをしたリドルを見た時は襲ってしまおうかと思うくらい可愛かった。
几帳面な性格もあってか家の中は常に綺麗でご飯も美味しい。
まさに完璧な奥さんだ。
10日ほどすぎた頃、こんな生活も悪くないと思う反面、徐々に明るさを取り戻すリドルに焦りを感じ始めていた。
周りに触れず安定した生活を送っているリドルは回復してもおかしくない状態にある。
つまり外に出たいというのも時間の問題だ。
それだけは絶対に避けなければ。
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