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それから俺とリドルの監禁生活という歪な暮らしが始まった。
俺は自分の寝室で寝て夜を過ごした。
部屋には長年貯めたリドルの写真と壁に貼ってあって、それに追加して分厚いアルバムが何冊もある。
リドルとの数少ないツーショットや集合写真はいちばん見やすいデスクの壁に。
朝になって彼の様子を見に行く。
「おはよう、朝だよ」
「ん…」
しっかりと毛布を掛けて出たから寒くはなかっただろうけど一応心配だ。
「寒かったり暑かったりしなかったか?」
ニコリと笑いかけて聞く。
「うん…大丈夫…」
引きつった顔で言い返してくる。
見なかったことにして会話をつづけた。
「朝ごはんを食べよう。これからは俺が用意するから安心していい。」
「ん…ありがと…」
様子を確認してキッチンに向かう。
今日は会社が休みだから、リドルの好きな苺のタルトを作ってあげよう。
朝ごはんは食べやすいようにスープとスコーンにした。
久しぶりの料理に少し手間取りながら何とか完成させる。
作ったものをトレーに乗せてリドルの元へ足を運ぶ。
久しぶりで少し手間取ったんだ、なんて笑って話しながらベットに乗って、トレーをリドルに差し出す。
その瞬間ガシャン!!!!!!と音がしたと思うと目の前からそれは消えていた。
「い、いらない…」
震えながらもこちらを睨むリドル。
頭に血が上ってガッと細い腕を掴む。
「ダメじゃないか、食べないと」
「いっ…」
「痛いか?そうか、お前が悪いんだよ」
「ご、ごめんなさい…食べるから…」
「はあ…もういいよ。勿体ないな…。下手に抵抗するから痛い目にあうんだよ。お前は大人しく言う事聞いていればいいんだ。」
ふと足を止めてリドルに囁く。
「好きだよ」
ぐっと息を飲む音がした。
落ちたものを拾い集めて、いつかのように部屋を出る。
部屋からはすすり泣く声が聞こえる。
可哀想だが慣れてもらわなければ。
「お前のためでもあるんだよ…」
朝からこれではお互い身が持たない。
俺も鬼では無いのでおやつにリドルの好物の苺のタルトをつくった。
昼時にでもなれば生理現象だお腹は空く訳で。
朝と似たようなものを作った。
朝食べていなくてお腹がすいているだろうから気持ち重めに。
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