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それから4日間、僕は顔の傷を早く治すべく塗り薬を塗ってみたり、安静にして過ごした。
最初の1日はお母さんに顔を見せずにやり過ごすことができたけど、2日目からは怪しまれたので、立ちくらみで顔から倒れたとあまりにも雑な嘘をついた。
傷が目立たなくなったら宮下くんに会って、ちゃんと謝ろうと決めていた。
だから先に宮下くんが電話をくれたのは、すごく嬉しかった。
耳元で宮下くんの少し緊張した声が聞こえたとき、一気に体温が上がって何も言えなかった。
でもその後宮下くんが一生懸命想いを伝えようとしてくれているのが分かって、嬉しくて、笑みが溢れた。
すっかり大響くんと話したことも忘れてしまっていて、宮下くんの名前を何度も呼んだ。
本当は顔の傷が治るまで休みたかったけれど、宮下くんに「紀野、明日は学校来いよ」と言われると、行きたくて仕方なくなってしまって、「うん、行くね」と言っていた。
宮下くんに会いたい。
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