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初めて
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「よく来たな」と、お頭は最初に見た時と同じような顔で、笑った。
おずおずと僕が前に出ると、ここまで連れてきてくれたカースが帰ろうとする。
つい不安になって、その服の端を掴んでしまい、カースが足を止めた。
「なんだ、帰るのか? 俺は三人一緒でもいいんだぞ?」
お頭のクックッと笑う声がする。
「……遠慮します」
カースがそう告げて、僕の手をそっと解いた。
僕はてっきり振り払われると思っていたので、嬉しいような、でも淋しいような、良くわからない気持ちになる。
ポツンと取り残された僕にお頭が声をかける。
「ほら、こっちに来い」
ポンポンとお頭が、自分の膝を叩いて示す。
お頭は、カースのような藁のベッドじゃなくて、ふかふかの布団の上で僕を呼んでいた。
にっと悪戯っぽい笑顔を向けられて、僕はなんだか恥ずかしくなる。
お頭の隣に並んで座ろうとした僕を、お頭がひょいと自分の足の上に乗せた。
「わ」
「なんだ軽いな。ちゃんと飯食ってんのか?」
「た、食べて、ます」
「ほんとかよ。お前歳はいくつだって?」
「七つです」
「そんで敬語が使えんのは大した事だが、こっから先は二人きりだ。堅苦しいのはよそうぜ」
そう言って、お頭は僕の頬を大きな掌で包む。
反対側の頬に顔を寄せると「今だけ、ゼフィアって呼んでみな」と僕の耳元で囁いた。
背筋がくすぐったいような、変な感じがして、僕は少し身をよじった。
「ゼフィア?」
「そ。俺の名だ。お前は何つったっけな、えーと」
「リンデル」
「ふん、可愛い名前じゃねぇか」
ニヤリと、どこか嬉しそうに笑うと、お頭……ゼフィアは僕の耳たぶを舐めた。
「う、え……え?」
「どうした?」
ゼフィアの囁くような声が、すごく耳元で聞こえる。
「ぼ、僕の耳、食べちゃうの?」
ぶはっと、彼がふき出すのは、これで今日二度目だった。
「なんだお前。カースから何にも聞いてないのか?」
呆れたような顔をされて、僕は戸惑いながらも頷く。
「う、うん……」
「はぁ……なんだよ、丸投げか? お前はこれから、俺に犯されるんだよ」
「……?」
「わかんねぇか。まあいい。俺が教えてやるよ。なあ、リンデル」
ゼフィアはゆっくり口の端を持ち上げると、また僕の頭を抱えた。
耳たぶを軽く噛まれて、僕はびくりと肩を震わせてしまう。
耳元でクックッと小さな笑い声、ゼフィアの唇はそのまま首筋を撫でて、僕の肩にちゅっと音を立てて吸い付いた。
「っ……」
いつの間にか、僕の服を結んでいたはずの紐は解かれていて、ゼフィアの大きくてゴツゴツした手が僕のお臍から胸までをゆっくり撫で始める。
「お前、本当に小さいな。これで全部入んのかよ」
「?」
ずるり、と下着を下ろされて、僕は慌てた。
「な、なんで脱がすの?」
「ここに用があるんだよ」
ゼフィアはさらりと答えて、僕のお尻を左右に広げると、中に指を入れてきた。
「あっ」
ぐにぐにと、ゼフィアの太い指が僕の中を裂く。
「んっ……っ」
中指がなんとか奥まで入る。僕は思わず詰めていた息を吐く。
と、もう一本、指が入ってくる。
「キッツイな……」
呟きとともに、ゼフィアの熱い息が首筋にかかって、僕はつられるように背筋が熱くなった。
ぶるり、と身を震わせた僕の顔を、ゼフィアがチラと見る。
僕を見つめる焦げ茶の瞳。
口元はいつも笑っているのに、この人の目はなぜか冷たい感じがする。
「なんだリンデル、泣かないのか?」
「え?」
顔を上げた途端、入り口に指をかけていた三本目が勢いよく突き刺される。
「ぅああっ!」
異物感と圧迫感に、思わず声が漏れる。
入れられたところが酷く熱い。
息が、上がってくる。
「リンデル、顔が赤いぞ。感じてるのか?」
「え、何……」
グイッとゼフィアの指が僕の中で曲げられた。
「あっ。ん……っ」
お腹の下の方がギュッと押されて、体が震える。
ゼフィアは「まさか……」と呟いて目を細めると、そのまま僕の中を掻き回した。
「ふ、あ、あっ、あああっ」
どうしよう、なんだかおかしい。
頭がふわふわして、声が勝手に出てしまう。
意識が、僕の中で動く指の事だけに集中してしまう。
「ぅ、あっ、んっ、あぁあんっ」
「お前、カースの紫の目を見たのか?」
「あっ、う、うん。見た……っああっ」
ぐにぐにと、指を動かしながら質問されて、僕は息を継ぐ合間になんとか答える。
「ふん……自分はあんなに泣き喚いてた癖にな。こいつは同じ目に遭わせたくねえってのか」
カースの、こと、かな……?
不意に、三本の指が僕の中で強引に開かれた。
「ぅあっあっあああああああっ」
微かに考えようとした僕の頭はそれで、真っ白になってしまった。
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