アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
逆効果
-
すっかり息が上がったリンデルは、その頬も、肌も、ピンク色をしていた。
「色っぽくなったじゃねぇか」
ゼフィアはニヤリと笑ってリンデルを布団にうつ伏せに寝かせる。
その腰を両手で持ち上げると
「入れるぞ」
と言った。
「何……を……?」
ぼんやりとしてきた頭が、考える事をやめようとしている。
ゆるりと振り返ったリンデルは、ゼフィアが取り出したそのモノに背筋が凍りついた。
「え……、それ、を、入れるの……?」
「ああ」
ニヤリと笑ったその唇を、ゼフィアはリンデルの背に落とす。
びくりと揺れる肩。
「ぼ、僕の……中に……?」
「ああ」
答えながら、男はリンデルの背筋を舌でなぞる。
「んっ……」
ぞくりと甘い感覚が、少年の脳を蕩かす。
「力抜いてろよ」
(……あ、その言葉、さっき、カースも言ってた……)
グイとあてがわれたそれが、熱を帯びているのを少年は不思議に思った。
(僕のは、いつもひんやりしてるのに……)
熱く硬く、大きなそれがグリグリと力任せにねじ込まれる。
「んっ、そ、そんな、おっきいの、入らな……」
ピリっと何かが裂け、ズブズブと内側に入り込む衝撃に少年は目を見開いた。
「あっ、やっ、あぁあぁぁあああああっ!!」
開いたままの唇から滴がぱたぱたと布団に落ちる。
ゼフィアが少年の背に覆い被さるようにして、横から顔を覗き込む。
少年の表情は、苦悶のそれではなく、蕩けるように緩んだものだった。
一つ息をつくと、男は少年の首筋に顔を埋めて呟いた。
「……やっぱりお前、痛覚を遮断……いや、快感に置き換えられたな」
「ふ……ぇ……?」
「まあいいさ……それなら、遠慮なんかいらねぇよな?」
酷く冷たい言葉の響きに、リンデルの背筋が凍える。
男がどんな顔をしているのか不安になって、振り返ろうとしてよじった肩を掴まれ、ぐいと仰向けにされた。
「ぅあっ」
半分ほど刺さっていたそれをそのままに、体を回されて少年が声を上げる。
腰はがっしりと両手で男に支えられ、持ち上げられている。
「ほら、良く見てろよ、これが全部入るからな」
ニヤリと、ゼフィアは初めて会ったときのように、どこか暗い笑いを浮かべて言った。
少年の瞳に、未知への恐怖が浮かぶ。
男は、その姿に満足気に一つ舌舐めずりをすると、少年の腰を自分に引き寄せた。
ミチミチと音が聞こえるほどに強引に差し込んでも、少年から溢れるのは悲鳴に似た嬌声だった。
「や、やだっお腹、壊れちゃ……あっだめっ……んっんんっっ」
「お前がやるって言ったんだろ?」
もう少しで全部入りそうなところで、男は壁に阻まれた。
ぶるぶると震える少年の体をもう一度グイと引き寄せる。
「ぁあっ!」
リンデルの体が大きく跳ねる。が、それ以上先には進めない。
「なんだ、ここで終わりかよ。姉ちゃんの方にすりゃよかったな」
「ふっ、うー……うぅ……」
息が上がった少年が、頬を真っ赤に染めて、それでもふるふると首を振る。
目に溜まっていた涙が、ポロリと零れた。
「ふぅん? じゃ、強引にねじ込むとするか」
ニヤリと口端を歪めて、男はリンデルの両足を持ち上げると、腹につくほどに押しつける。
「うっ。あ。んんんっ」
息が詰まりそうになり、少年が苦しげな表情に変わる。
ぞくり、と男の背筋を熱が過ぎる。
「そういう顔の方が、俺は好きだぜ」
リンデルの顔の両脇に、男が手をつくと、そのまま体を屈める。
力任せに、男のそれは少年の中へ、深く深く刺さった。
「ふっ……あっ……く、ぅ……ぅ」
胸までも男に押し潰されて、途切れ途切れに息をする少年が、まるで溺れているみたいだ、と男は思った。
少年は苦しげな表情で、熱に浮かされたように額にも瞳にも滴を浮かべて、縋るように男を見上げていた。
男の脳裏に、ずっと昔、あの黒髪の青年がまだ少年だった頃の顔が過ぎる。
(俺に犯られて、毎晩殺せ殺せと煩いガキだったな……)
もっと追い詰められた顔が見たい。そんな衝動に駆られ、男は動き出した。
「んっ。あっ。んんっ。やっ」
ひと突き毎に、少年から声が漏れる。
中は狭くはあったが、まだどこもかしこも柔らかく、押せば押しただけ形を変えた。
しばらくその柔らかさを味わいながら動いていると、少年の声が切羽詰まってくる。
「ああっ、あんっ。や、だ……こん……んっ」
小さな体がブルルと震える。
ぱくぱくと開く唇が、うっすら紫色に変わって、酸素が足りないのだと気付く。
ちょっと圧迫しすぎたか。
ゼフィアが少し体を起こすと、少年はヒュウヒュウ音を立てながら、大きく息を吸い込んだ。
見る間に、青白くなりかけていた頬に赤みが戻る。
「大丈夫か?」
「んっ……ぁ……だい、じょうぶ……」
息苦しさから解放されて、快感のみが残ったのか、少年は小さく体を震わせると今にも蕩けそうな表情で、答えた。
まだ精通もない少年に、こうも快感ばかり与えるってのも、それはそれで酷な事だったんじゃないか? と、ゼフィアは心の中でカースに問う。
男はじっと少年を見下ろす。
表情こそ蕩けそうだが、その体は強引に掴まれ押し潰されて、肩や脚には痣が浮かんでいる。
引き裂かれた箇所からは、鮮やかな赤色が零れ落ち、そこらを点々と染めていた。
どう見たって悲惨な目に遭っているその姿。
男は心臓が高鳴るのを感じた。
(皆、酷い目に遭えばいい。俺がそうだったように。一人残らず、全員)
口端を歪ませて、ゼフィアはずるりとギリギリまで引き抜いたそれを、勢いよく突き立てた。
「ああああああっ」
小さな体が少しでも逃れようと動くのを、上から押さえ込む。
三度、四度と繰り返すうちに、少年の顔色が恐怖に染まる。
「だ、めっ、だめぇ……や、めて、僕っ、おかしく、なっちゃ……っ」
「そりゃそうだろ。お前はどこにも出しようがないんだからな」
ゼフィアは自分の口から出た言葉の残酷さに気付き、昂ぶる。
(ああ、こういうのも悪かねぇな)
「代わりに俺が、たっぷり注いでやるからな」
男の言葉も聞こえているのか分からないほどに、少年は恐怖に引きつった顔で、ただ震えていた。
「あっ、やっ。やだ、やだぁぁあ」
少年が、ふるふると首を振りながら、大粒の涙を零す様を、男は良い気分で見下ろしながら、奥へと深く抉りつつも速度を上げてゆく。
室内には、少年の鳴き声と、水音が絶え間なく響いている。
「や、め……やめ、ってっ……」
ガクガクと揺さぶられ、少年がゼフィアの腕に縋り付く。
「あっ、こ、こわい……こわい、よぉっ!!」
瞳にいっぱい涙を溜めて、それを恐怖の色に染めて。
それが目の前の男を煽るものとも知らずに。
「たすけて……っ、ぼく……っおかしく、なっちゃうぅうっっ」
助けを求めて伸ばされた手を、男の指が絡めてそのまま少年の頭上に拘束する。
初めての感覚に翻弄されて、ガクガクと震える少年の耳元に、男は唇を寄せた。
「俺がもっとおかしくさせてやるよ」
ゼフィアの言葉に、絶望を浮かべこちらを見上げる少年。
その瞳に滲んだ僅かな諦めが、男の背をゾクリと震わせる。
乱暴に少年の脚を掴むとゼフィアはそれを自身の肩にかけ、ぐいとリンデルの更に奥へと侵入する。
「あっああああっ!!」
少年のまだ細い太腿は、男の太い指が回ってしまうほどだった。
そのまま入るところまで押し込んで激しく揺さぶる。
「や、やだっ、や、あっ、やめっ……あああっ」
少年のとめどなく溢れる涙も唾液も、逃げられずもがく姿も、全てが男の嗜虐心を大きく煽る。
「あっ、あっ、ああっ、ああやぁぁあああっ!!」
一層激しさを増した男の動きに、リンデルは言葉にならない声を上げるしかない。
生まれて初めての快感を、どうすることもできず、ただただ心を侵されてゆく。
ぐっと、男が一際奥まで突いた。勢いに、肺が潰され少年の息が詰まる。
「……これで、終わりだ」
男が、眉を寄せて低く囁いた。
「ふ、あっ!? おっき、く……っ」
少年の目が、これ以上ないほどに見開かれる。
男は、さらに激しく動いた後で、しばらく動きを止めた。
「っっっ!! んんんんんんんんんっっっぁぁあああああああああっっ!!」
男の頬を伝った汗が一雫、少年の上へと落ちる。
絶叫の後、少年はぐったりと動かなくなっていた。
時折、ビクビクと小さく体が震えている。
「ふん、お前はこいつを助けようと思ったんだろうがな。どうやら逆効果だったようだぜ?」
ゼフィアは、暗く笑うとこの場にいない男へ、そう吐き捨てる。
少年の下では、シーツに赤やピンクの液体が数え切れないほどに飛び散っていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 17