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意味がわかりません
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「あ、一緒帰りましょー?」
着替え終わると同時に真っ先に見計らったようにやってきた黄瀬くん。
「別に構いませんが、どうしてそんなに僕なんかと仲良くなりたいんですか?」
僕はため息一つ溢し
気になっていたことを聞いてみた。
回りと違いひとつのことにしか長けていない僕と仲良くなったところでこの男にはなんのメリットがあるのだろう。
「んー?だって黒子っちってかわいいんスもん」
…………………はい?
「なんかもう普通にしてるときと
部活のときと試合のときのギャップっていうんスか?かわいいのにかっこいいときもあって。まぁかっこよくてもかわいいんスけどね。それがまたたまらなくいいっていうか!」
この人は何を言ってるんだろうか。
それは男の僕に言うことではないはず。
「……はぁ、ありがとうございます…?」
とりあえず返事がみつからないので
生ら返事をしておいた。
すると今までキラキラ大きく輝かせていた目を細めて
まるで獲物をみるような目付きで
こちらをみた。
「ねぇ、黒子っち?
俺って欲しいもんは絶対手に入れないと気が済まないんス。」
突然耳元の髪をかきあげられ
唇を寄せられる。
「だから、覚悟してた方いいっスよ?」
いつもより低音ボイスで
囁かれ、ふるりと体が震える。
そんな僕の様子をみて、
かーわいーと言っている黄瀬くん。
全くもって
意味がわかりません。
(囁かれた耳元が
熱い……)
僕は両手で耳を塞いだ。
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