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隠された本心(ココロ)
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「で、よりたいとこって…」
「はい。もうすぐ期末なので、参考書をと思って。」
「はー真面目っスね。教科書あるのに参考書も買うなんて。」
「参考書の方がごろ覚えとか載ってて教科書より覚えられるんです。」
しかし今回は中々いい参考書が見つからない。
「今日はもう諦めます」
ぐだくだ探してても黄瀬くんに
悪いと思い
黄瀬くんを見ればそこに彼はいなかった。
「黄瀬くん…?」
急いで探せは雑誌コーナーにいるところを
発見した。
彼が手にしているのは
「それ、黄瀬くんですか」
自身の雑誌だった。
「そっ」
「やっぱりかっこいいですね」
「ほんとスか?黒子っちにそう言ってもらえると嬉しいな~」
嬉しそうに言う反面
どこか表情は哀しげにみえたのは
何故でしょう。
「いつから、スかね。ちゃんと笑えなくなったのって。」
その
呟きは
いつもの強気な彼と
結びつかないほど
か弱いものだった。
「てゆーか、参考書見つかったんスか?」
雑誌を置いてまたいつものように笑う黄瀬くんをみて、ぼくは心がモヤモヤした。
(この感情をぼくはしっている
“さみしい” だ )
ぼくのしらない君がいて
それを隠す君がいて
ぼくは確かに寂しいと思った。
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