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自覚と恐怖
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好きかもしれないと
自覚してしまえば
今度は接し方がわからなくなる。
「黒子っちーー!」
……ドキン
だって最近は君の声を聞くだけで胸が騒ぐ。
「毎度毎度叫ばなくてもちゃんと聞こえてます。」
僕はそれを隠すため、毒づくしかなかった。
「あ、黄瀬くん。やっと見つけた。」
後ろからひょこりと顔を出す可愛らしいふわふわした女の子が黄瀬くんを呼び止める。
「ダメよ当番さぼっちゃ。
半分は私やったから、残りやってね。」
「あ、あー了解。」
彼女が去ったあと、
僕は少し戸惑っていた。
「一人の男として接してくれるのはあの子だけっスね」
黄瀬くんがいやに
彼女には優しい雰囲気で接していたからだ。
(いたい……)
胸がツキツキと痛むのを感じました。
僕のこと好きって言ったのだって
本当かどうかわからないのに。物珍しいから、好きと言ってくれてるのかもしれないのに。
僕は一体何を期待していたんだろう。
この眩しい光がいつまでも
僕に興味を持ってくれるとは限らないのに。
(途端に君が離れるのが
こわくなった。)
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