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「……俺が確かめてやる」
「へ? 確かめるって何を?」
「だから誤解をしているかどうかだよ。目の前で俺さまが確かめてやるから相手を呼び出せ。そうだな、早い方がいい。きょう仕事上がりに飲みに誘うんだ。いいな」
いいなと言われても、そんなこと同意できるわけがない。
「え! ばっ、何言って! そんなん無理に決まってるだろうが!」
第一奎吾が同意するはずはない。慌てる希に、金井はひどく意地の悪い目をした。
「だったら俺が会社中にバラしてやる。柏木希は男相手にキスをして、それをオカズにして抜いているってな」
「な! 冗談だろ! そんなことしてお前に何の得がある!?」
「信じないならそれでもいい。その代わり、明日を楽しみにするんだな」
いいか、今夜だぞと念を押して仕事に戻る金井の後ろ姿を、希は呆然と見送った。
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