アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
脅迫
-
「…何なのあんた、僕のこと好きなの」
上半身は殆ど裸で、爪は勃ち、少し赤くなっている…この状況でそんなことを聞ける僕もこいつの瘴気にでも当てられたのかもしれない。
「好き?は、何それ?俺は俺の欲が満たせるなら誰でもいい…あぁ、誰でもは違うな。顔が整ってるなら男でも女でも誰でもいい。それがたまたま吉沢凪…お前だっただけ」
………そんな馬鹿げた理由で僕はこれから犯されるのか?
「でも、凪ちゃんは違うよね。きっと初めては好きな人と…とか幻想抱いてるタイプでしょ」
もうこいつの話に付き合う気にもならなくてぷいっと顔を横に向ける。
「なに図星?」
でもこいつはその行動が図星から来た行動だと勘違いしている。
別に僕は操を立てているから今の今まで未経験でいるわけじゃない。
ただ性欲が薄いだけだ。
まさか、処女を失うことになろうなんて考えたこともなかったけど。
「ごめんね、結城。俺が凪ちゃんの処女貰っちゃうね」
突然、意味不明な言葉を投げかけられる。
「…は…ぁ?なんでそこで真斗が出てくるの」
スルスルとズボンが脱がされていく中、喉から出た声はそんな小さな言葉だった。
「なんでって…まさかまだ自覚してない系?ウケるんだけど」
少し半笑い気味で言うこいつ。
何が何だか意味がわからなくて、イラついた。
「だからっ!なんで真斗が!!」
「……分かんないならわかんないままでいいでしょ?ほらもっとこっちに集中しなよ」
変にはぐらかされて余計にムカムカが溜まるけど、ずっと下半身をバタバタさせ抵抗するのも疲れて、嫌だけど、死ぬほど嫌だけど、たかがセックスなんだと割り切って抵抗をやめた。
今思えばなるようになれと半ばヤケだったと思う。
そうこうしてる間に、ズボンは足先まで下ろされ、ぴっちりと肌に吸い付くパンツの上で僕より暖かい指がまるで焦らすかのように優しくソレに触れた。
声なんて出すもんか。気持ち良くよがってなんてやらない。
そもそも男に触られて勃つのはただの生理現象、性的欲求じゃない。
キリッと目の前の相手を睨みつけ、あくまでこの行為は合意じゃないと示す。
「君みたいな子が睨んだところで可愛いだけなのに…でもそんなに反抗する元気があるなら、丁寧に愛撫しなくてもいいかな?」
しまった、と思っても遅い。
もう下半身は丸出しで、男のゴツゴツとした手の中で擦られ、握られ、たまにキツく握りしめられ、そんなことが繰り返される度に下唇を噛んでも漏れ出る吐息と確かにイキり勃つソレがあんなに拒否していた"気持ち良さ"を表していた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 63