アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
分からない
-
祐輔side
きっと、どうかしてる。
初めて見つけたのは1年前。
何回かシた女がもう彼女だよねとか付き合ってとかうるさくて、めんどくせぇって思いながら過ごしてた。
きっと俺は最低なヤツ。
だけど、そんな俺でもダチとか後輩くらいは大事にしてる。
「なあなあ真斗、いつも一緒にいるあの子誰なの?」
サッカー部の後輩の結城真斗はいわゆる先輩に可愛がられるタイプ。
俺のダチの、優牙とか晃とかも真斗を可愛がってた。もちろん俺も。
今日もそんないつもと変わらない日々で興味本位なのか優牙がそんなことを真斗に聞いていた。
「あぁ凪のことですか?中学からの友達です」
「俺、初めて見た時、女の子かと…思った」
汗臭いユニフォームを着替えながら晃も会話に参加する。
「俺も俺も!!だけど制服で気付いたわ」
「ふーん…そんな可愛いんだ、ナギって子」
珍しく晃と優牙がべた褒めするからちょっと興味が湧く。
「可愛い、とは思いますけどそれ本人に言わないでくださいよ?アイツ女扱いされるの嫌いなんで」
タオルで汗を拭きながら爽やかな笑顔で真斗がそう言う。
ナギ…ねぇ。
_昔から悪い癖があった。気になったものは手に入れないと気が済まない、だけど自分のものになるともう要らない。
今回もそんな悪い癖が出てしまった。
その日から、女や男を使ってナギとやらを調べてもらった。
ナギ…いや吉沢凪は1年前に入学してからそっちの方面で人気があったらしい。
だけど告白は全外れ。
むしろ本人は男嫌いときた。
「…面白そう」
_あぁ、止まらない。
それからの行動は早かった。
今まで以上に真斗を可愛がって声をかけてもおかしくない関係性を築いて、ついに朝、話しかける時が来た。
「よっ!元気?」
後ろから真斗に声をかけて、チラッと凪ちゃんの方を見ると明らかに嫌な顔。
あぁ、むしろ嫌がられたらそそられるのに…きっと純粋な凪ちゃんは気づいてないんだね、可愛いなぁ
「祐輔先輩じゃないですか!あ、えっとこの人は俺のサッカー部の先輩で…」
「多田祐輔です、よろしくね凪ちゃん」
「………どうも」
ふんわりスマイルで自己紹介したはずなんだけど、向こうはニコリとも笑わない。
これ警戒されてるなぁ…
まぁ、いっか。
どうせ後ちょっとで俺の手の中…
ふふ…凪ちゃん、凪ちゃんはそんな簡単に俺の手に堕ちないでね?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 63