アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9
-
だって絶対すげー変なことじゃん。多分。なんて言ったか分かんなかったけど。
「元春、もうやだ、止めて。もうやだ……っ」
「ガチ泣きしてるとこ申し訳ないけど、勃った」
「死ね」
「可愛い……。あ、じゃあさ、なんでもしますって言ったら終わりにしてあげる」
「なんでもしねえよ」
「ゆうくんのそういうとこ好きだよ」
あ、無理。
「………死ね」
「そんなに嫌なの? ってゆーか、何するか知ってる?」
「ん、んっ……知ら、ねーよ、やだ。変なのは、あ、ぁ……っ」
「知らないでそんな嫌がってんの? 馬鹿なの?」
殺す。
「やだ。変なことすんの、やだ」
「あー、うん。今よりは全然恥ずかしいことじゃないと思うけど……」
俺を見下ろす元春が苦笑いする。そりゃ、男が縛られて射精して潮噴きまくって泣きながらおしっこまで漏らし続けるような醜態、レベルがおかしいだろ。俺ら恋人だよな? そこから疑いたくなるわ。なんなん、こいつ。
……………今より恥ずかしくないなら、いっか。
つーか、今がマジで限界だ。逃げたい。
「もう、いい。なんでもいい……終わりにして……」
「なんでもいいの?」
「……………っ」
よくない。よくなかった。やだ。怖いのやだ。
「ゆうくんが本当に嫌ならしないって」
元春がしゃがんで、俺の首筋に触れながらキスをする。
「……今してんじゃねえか」
「気持ちよかったでしょ?」
「…………………やり過ぎ……」
「それはゆうくんがいいよってすぐ言わないから」
いっぱいキスされてくうちに、怒ってたのが、ぼうっとなってくる。どんだけ馬鹿なんだ、俺は。……気持ちいい。……愛されてる。
「………………ねえ、ゆうくん。ゆうくんは僕のものなんだから、僕のしたいことしていいよね?」
「………………うん……」
玩具や拘束から解放されて、強く抱きしめられる。深く優しいキス。ずっと欲しかったものを与えられた喜び。気持ちいいだけじゃなくて、泣きたくなるぐらい嬉しい。ほっとする。好きだ。好きだ。幸せ。
好きだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
21 / 195