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【愛してるなんて、隠せない】1
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「えっ……!」
木山の大声が近所に軽く響いた。うるせぇよ。
仕方ないか。こんなことあったら、普通驚くよな。
【愛してるなんて、隠せない】
日の暮れた宵の頃、元春と買い物行くついでに散歩してた。勿論、普通の意味での外出で、変なことはしてない。
近くの川沿いを歩いて、コンビニでアイス買ってもらって、休憩。桜もとうに散って、昼間は夏みたいな暑さを感じたりする今日この頃。空の青と街灯のオレンジ。駐輪場近くのポールに寄りかかって、アイスを食べながら、だらりと景色を眺める。
「夜ご飯どうしようかね」
「米」
「好きだねぇ……。人参残ってんだよなあ」
「元春ってあんま外食とかしない?」
「あー。しない。自分で食べるものは自分で作りたい」
「そっすか」
「まったく行かないわけじゃないけど。なんで?」
「や、いつも悪ぃなと思って」
「好きでやってることだからなあ……」
元春は言う。
「……それにゆうくんが食べるものも出来れば全部管理したいっていうか生活を余すことなく把握したい」
「怖い」
「だってほっといたらお菓子とか肉とかお米しか食べないじゃん」
「それなー」
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