アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
アイスを食べ終わって、ゴミを小さくまとめる。
「なー、じゃないよ。あ、ついてる」
「マジすか」
自然に元春は俺の顎を舐めて、唇を重ねて、俺はそれを当たり前みたいに受け入れる。完全に二人の世界。コーヒー味の苦さと、チョコの甘ったるさ。
モブ以下だったゴミ出しのバイトが、突然、大声を出したので、俺と元春はそっちを見た。
そしたら知り合いだった。
「え、あ? えっ? 遊馬先輩っ?」
コンビニの制服を着ている木山は、目を真ん丸にして驚きっぱなし。なんでこいつが、こんなとこに。
「おー。木山」
「っ……あ、はい。ちわす……」
軽く頭を下げてから、木山は元春をチラ見する。
「知り合い?」
元春が笑顔でそれを返してから、俺に聞いた。
「後輩。俺の後輩じゃねえけど」
「ちょっちょーい。いいじゃんすか、そこはただの後輩でぇ」
木山がおどける。短い茶髪。犬っころみてーなアホ面の笑顔。
「友達の後輩………あ、つか、あんたの後輩じゃん。サークルの」
二人が自己紹介するのを、俺はのんびり眺める。飲みしか参加してない元春と、一年で緊張しっぱなしだった木山は、お互い知らなかったみたいだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 195