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綺麗な顔に触れる。こいつの顎とか頬とか、なんでこんなシュッとしてんだ。お人形さんかよ。
「ゆうくん、僕のこと好きだね」
「好きだよ。……あんただって、俺と同じくらい壊れろよ」
こんな身体にしといて、こんなに恋させといて、捨てられたらたまったもんじゃない。
キスをして、その喉に噛みついた。
「っ……ばか、」
「うるせぇ」
細い首筋。鎖骨。綺麗な肌をわざと汚してく。人のことめちゃくちゃにするけど、お前だって俺のもんだろ。
唾液を塗り込むように執拗に舐めて、噛みつく。吸う。赤くなってく肌。
「痛い?」
「…………痛い」
不愉快そうに元春は呻く。絶対離してやんねぇ。脚を奴の腰に絡める。俺は嗤う。
「その割には反応いいな」
俺の中でおっきくなってるもんをからかう。
「………っ……………ゆうくん、覚悟出来てる?」
「出来てねえけど? めちゃくちゃにしていいよ」
激しくされることをわかっていて、息を止める。あ、ほら、……………きた。苦しい。痛い。つらい。ムカつく。でも全部長い長い痺れるような快楽に変わっていく。
なんで男なんだよ。なんで歳上なんだよ。なんでこんな仕打ちなんだよ。なんでその顔でこんな性格なんだよ。こいつの何もかもが俺の心をえぐる。奪う。長い指も細い脚も、その掠れた笑い声も、俺の中に出された熱さも、俺のことを見つめる瞳も。
どんな細かいことだって許せないぐらい、愛してる。世界一大嫌いなほど、気にしてる。違う世界に飛び込んだ気分なんだ。お前と会う前の俺にはもう戻れない。だったらお前もそうなれって願うくらい、俺には許されるだろ。
愛してる。
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