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第4章 Asymmetrical 5
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センターステージ中央、淡いピンクのスポットライトが照らす中、互いに膝立ちになって向き合い、握り合った手を解いた俺達は、その手をお互いの肩にかけた。
リボン結びにされた肩紐が解かれ、ハラリとショッキングピンクの薄い布が肌蹴落ちる。
外気に晒された白い素肌の上を、リズムに合わせて動く指の先でなぞって行き、膨らみを持たないそこを弄り合う。
触れられることに慣れてないわけじゃない。
でもいつもと違う手と、その手の動きに、敏感な俺の身体は素直なまでに反応してしまう。
(くくく、もう勃ってるね)
和人が唇と視線だけを動かし、ペロリと舌舐めずりをする。
(うっせーわ…)
心の中で悪態をつきながらも、元々の素の可愛らしさを知ってるからなのか、ステージ上で見せる可憐なまでの可愛らしさに、意味もなく身体が火照る。
そう言えば…、翔真が前に言ってたことがある……
和人には小悪魔的魅力がある、って……
それは、俺が持っているらしい魅力とは、似て非なるものなんだ、って……
そう言われた時、俺はその言葉の意味が全く理解できなかった…つか、和人の踊り自体、まともに見たことがなかったんだけど、こうして一緒に踊ってみて、漸くあの時の翔真の言葉の意味が分かったかような気がする。
コイツ、子犬みたく可愛いフリしてっけど、間違いなく小悪魔だ……
ブルリと背中を震わせた俺は、膝立ちのままクルリと身体を反転させると、和人に向かってケツをプルプルッと振って見せた。
すると和人の手が俺の腰を掴み、身体をピタリと密着させ、同じように腰を揺らしながら、俺の腰のリボンをゆっくりと解いた。
つか、お前……、硬ぇの、当たってるし……
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