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第6章 Accident 8
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まるで……悪夢のような時間……、だった。
男達は代わる代わる俺の中に、薄汚ねぇ肉棒を突っ込むと、一様に歓喜の雄叫びを上げ、欲の塊を吐き出して行った。
俺が一切の声を上げないのをいいことに、口の中にまで……
いっそのこと噛みちぎってやろうか……
朦朧とする意識の中で、ずっとそんなことを考えていた。
そうでもしなきゃ、泣いてしまいそうだったから……
漸く解放された時には、俺は自力で起き上がることも出来ないくらいにボロボロで……
「智樹、ごめん……、俺のせいで、ごめん……」
「も……、泣くなって……」
涙で顔をグシャグシャにして泣く和人に、無理矢理に笑顔を作ってそう言うのがやっとだった。
「悪いんだけどさ、今日……お前ん家……泊めてくんねぇ……?」
こんなナリのまま帰ったら、翔真の事だから、またあれこれ心配するだろうし……
「でも……」
「いいから……、翔真には後で適当に言い訳しとくし……」
それに、もしこんな事が知れたらアイツ…何すっか分かんねぇから……
「分かった……」
和人は浴衣の袖で顔を乱暴に拭うと、無造作に地面に散らばった青い浴衣と帯を広い上げ、俺の肩に掛けてくれた。
「あーあ……、せっかく揃いで買ったのにな……?」
よく見ると、あちこち糸がほつれていて、空のように青かった筈の生地は、所々泥なのか、それとも血液なのか……、それとも別の何かなのか……が染みを作っていて……
これじゃ今の俺と同じ……、ボロボロじゃんか……
どうせなら、一度くらいは翔真に見せてやりたかったな、俺の浴衣姿……
俺は和人の手を借りて何とか着付けを済ませると、怠くて重い身体を引き摺るようにして、下駄履きの足を進めた。
こんなことなら、履きなれたビーサンでも履いてくりゃ良かった……
全てが後悔でしかなかった。
後悔したって仕方ないのに……
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