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僕達の愛の形 1
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「智樹、そろそろ起きないと……」
まだまだ夢の世界に浸っていたいぼくは、愛しい人の声を無視する。
だって疲れてるんだ、とっても……
「本当は起きてるんでしょ? そう言うの、なんて言うか知ってる?」
本当に君はお喋りだな…
「たぬき寝入り、って言うんだよ?」
それぐらい知ってるよ、ぼくの方が君よりも、うんと永く生きて来たんだから……
ぼくは頭まですっぽり布団を被った。
でも、
「ほら、起きて?」
呆気なく布団は剥がされ、冷たい空気に素肌が晒された。
「寒いよ……」
僕はブルッと身体を震わせ、ベッドの上で丸くなった。
「暖めてあげよっか?」
そう言ってぼくに覆い被さろうとする君を、ぼくは力の入らない手でなんとか押し退けた。
「駄目だって……」
「俺なら大丈夫」
拒むぼくに、君はしつこく食い下がる。
結局ぼくは君には適わないんだ。
「わかったよ、好きにしろよ」
手足を伸ばして大の字になった。
「色気ねぇの(笑)」
ぼくに色気なんてさ、求める方が間違ってる。
ベッドがミシッと音を立てて軋んだ。
目を開けると、すぐそこにぼくを見下ろす君の瞳があって……
「見んなよ……」
急に恥ずかしくなったぼくは、視線から逃げるように顔を背けた。
なのに君はクスッと笑ってぼくの頬にキスをして、そのまま唇を首筋に這わせ、やがて胸の小さな粒に辿り着く。
舌で優しく転がされると、ぼくの身体は堪らず震えた。
ぼくの中心が熱くなっていく。
「感じるの?」
君が聞くから、
「ちげーわ」
強がって見せるけど、身体は嘘をつけなくって……
ぼくの中心から、ぼくを見上げる僕自身と目が合った。
それは君も一緒で、固くなった君がぼくの太股の辺りを擦る。
「触ってよ?」
君は小さく頷くと、そこに手を伸ばして、僕自身をその手の中に収めた。
君の熱い手で扱かれ、僕自身は一気に限界寸前まで上り詰める。
「……あっ……はぁ……ん……」
余裕なんて……もうない。
吐き出したくて、もっと触れて欲しくて、ぼくの腰は自然に揺れた。
「感じてんじゃん」
わかってるくせに……
やっぱり君は何年経っても意地が悪い…
その性格はきっと死んでも治んないんだろうね…
もしも、ぼくたちにその時が来るとしたら、だけど。
「そろそろ俺も限界……かな?」
君の筋肉質な両腕に抱えられたぼくの脚が、ピクンと硬直する。
何度もしてることなのに、今更ながらにこの瞬間だけは緊張してしまう。
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