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僕達の愛の形 2
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ぼくの後ろに君の熱い塊が触れた。
「解してくんねぇの?」
痛いのは嫌だ。
「さっきのがまだ残ってるから……」
あぁ、そっか、さっきしたまま寝ちゃったんだっけ……?
「ならいっか……」
何に納得してんだか、僕は何の躊躇いもなく熱い塊を受け止めた。
すると、君の言う通り、ぼくの後ろは簡単に君を飲み込んだ。
「ほら、挿った……」
嬉しそうに君が言う。
「……ん、……あぁ、挿って……る、はっ……あぁ……っ!」
馴らす間もなく、突然突き上げられた。
「ごめん、優しく出来ね……ぇ」
汗を飛ばしながら君はぼくに腰を打ち付ける。
何度も……
何度も……
「あ、あ、はぁ……ん……、ん……」
君に揺すられる度、ぼくの口からは絶え間ない喘ぎが漏れた。
本当は恥ずかしくって、こんな声聞かせたくないのに。
君だけだ、ぼくのこんな声を聞かせるのは……
君以外誰にも聞かせてやんない……
ぼくはもっと深く繋がりたくって、君の首に腕を回した。
すると、無言で強請るぼくに応えるように、君の唇がぼくのそれに触れ、柔らかな感触を楽しむ間もなく舌が突き入れられ、ぼく達は舌を絡め合い、 互いを味わった。
絡み合う唾液が、ぼくの欲を駆り立てる。
駄目だ、欲しがるな……
渇望するぼくの瞳が朱に染まる。
「いいよ? 智樹……」
唇が離れ、ぼくを見下ろす君の瞳から綺麗な雫が零れた。
「駄目……、駄目だ……っ!」
ぼくの瞳からも朱に染まった涙が止めどなく溢れた。
なのに身体はぼくの想いを裏切るように、
「もっと強く……、何もかも忘れるぐらい強くぼくを打って!」
首に回した腕をグッと引き寄せた。
それに応えるように、君はぼくに激しく腰を打ち付けた。
「あ、あ、あ、はぁ……あっ……も、もう…」
「いいよ、一緒に……」
頷いて……、そっと髪を撫でられた瞬間、ぼくは腹の底に溜まっていた熱を吐き出し、同時に君の熱がぼくの中に注ぎ込まれるのをぼくは感じた。
「ずっと一緒にいよう、この先何年でも何百年でも、俺達はずっと一緒だ」
遠ざかる意識の中、君の声が聞こえた。
「あたりまえだろ? ぼくたちは離れてなんか生きて行けないんだから…」
ぼくは夢の中で君にそう答えた。
強い日差しに目を覚ました。
いつもならきっちりカーテンが閉められている筈なのにどうして……?
ふと隣を見ると、君の姿はもうそこにはなかった。
あったのは君を型どった灰の山……
ぼくはそれを手に掬った。
でも、何度掬っても、君は指の間からサラサラこぼれ落ちて行くばかりで……
「やだ……置いてかないで……、ぼくを一人にしないで……」
涙が……溢れて止まらなかった。
君は言ったよね、ずっと一緒だ、って。
それなのにどうして……、どうしてぼくを置いて逝ったの?
ぼくは部屋の隅に蹲って泣いた。
どれだけの時間をそうして過ごしたんだろう……
涙もすっかり枯葉てた時には、窓の外はすっかり漆黒の闇に覆われていた。
ぼくは君をガラスの瓶に詰めた。
「ぼくは生きるよ。また君に出会う為に、………ぼくは生き続けるよ」
ぼくは闇を彷徨い続ける。
何年でも、たとえ何百年かかったとしても、また君に出会う為に……
翔真、また君と愛し合う為に……
君のいなくなった世界を、
ぼくは生きる。
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