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セフレ 1
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この話は ツイスターという架空のSNSの世界の話。実在する類似のものとは一切無関係で あくまでも フィクションとして認識してくださいますよう願います。類似する氏名 場所等有りましても この話とは一切無関係です。
…………………………………
「なぎ 待った?」
と 歩いて近付いてきた 磊音(らいおん)が 言った。
「ううん」
と凪(なぎ)である 俺が答えた。
駐車場まで歩きながら 今日のシミュレーションを頭の中で構築していく。
彼 磊音(らいおん)は 車で来ると言っていた。
待ち合わせて会った彼はツイスターの相互さん。
磊音(らいおん)も 凪(なぎ)も ツイスターのアカウントのネーム。
数週間前 二人の共通の相互を介して 絡んで とても良い靴の話をしていて。
フォロー申請したのだ。
俺は 甲高で 合う靴がいつも無くて 苦労している なんて話から。
そこから 良いオーダーメイドの靴があるよ となって。
ダイレクトメールでのやり取りが始まった。
靴のオーダーメイドの店は 俺の住む処からさほど離れてはいなかった。
訪ねてみるよ 応えたが
彼からの ダイレクトメールは その後も 続いて。
何か楽しくて 彼からの返信も どこか 何かを呼び覚ますようで。
このツイスターでは
いや正確に言えば このアカウントでは 性癖は 一切匂わせてはいないはずたった。
俺の性癖。
それは同性愛者。
犯罪を犯してる訳ではないし イマドキは珍しくもない。
だが この表のアカウント いや 一応裏アカウントでは 異性愛者のフリで 男女共々 やいのやいの エロ話の応酬をしている。
あけっぴろげな女性達の話はとても興味深い。そして男性観察力。
良い男と言われる男性理想像も参考になる。女性から見た理想の男は ほぼ男から見ても 理想の男性と重なると 思っている。好ましい男性はすなわち 男女共通と思われる節があると俺は思っている。
男性同士 絡みは少ないが エロを匂わせば 気の良い男性もそれなりに リプで絡みつつ その後DMで あの女とどうしたこうした なんて裏話を打ち明けてくれたりする。中には あの女は食わせもの とか すぐやらせてくれるぞ だの 要らない情報もあるけど。
俺のプロフィールは バツイチ リーマン アラサー 特定の女無し さりげなくセフレ有りって設定。
でも あながち 俺のプロフィールは嘘ではない。
一応 バツイチ。
籍は入れて無かったけど。伴侶らしき人は居た。
女じゃないけど。
サラリーマンも間違いじゃない。
セフレは今は居ないけど。
そしてそのオーダーメイドの靴の店を紹介してくれた男性。ネームは磊音(らいおん)
そいつは とにかく 表のツイートもリプも エロギリギリの話をするけど 下品じゃない。
女性のフォロワーも沢山居て 磊音(らいおん)が 外食してその画像をアップすれば 女性達のコメントが 次々に 埋まる。
美味しそう そのお皿の右端は何?
その店前に行ったことがあるわ。
今度磊音さんが 居たらどうしよう。
磊音さんがどんな風に食べるか口元の動画アップして。
等々。
対して 磊音は
美味しかったよ。
今度行こう ベッドで共に過ごした後ね。
とか 君に食べさせるなら はいあーんして とか やっちゃうけど良いかい。
とか マメに返している。
と 同時に 女性のツイートに
『彼氏とのイラつくことが』 なんてことには
どうした?慰めてあげようか とか
大変だったね お疲れ様 とか
お風呂入ってリラックス とか
際どいようで 流してしまうような癒しのコメント。
話術に長けているんだよなぁ。
そして男性にも
『今日はハードだった。』
なんてつツイートには 『お疲れ』 とか 『お帰りー』とか 『頑張ろうな』とか。
俺にくれる
ダイレクトメールも何故か心地よいメールなんだよな。
そんな風に続けていたら 磊音が言ったのは
『俺 バイで もう女とはあまり やりたいと思わなくなってるんだ。
君 本当は ゲイじゃないか?』
ドキッとした。
俺も磊音(らいおん)のこと憎からず思っていて。いやもう気に入っていたんだ。
俺が言葉に詰まって返信をためらっていたら
彼は自分の性的志向に迷っていて 男性と経験したら 確信したと 打ち明けてくれた。
でも誰彼構わず ただセックスすることには抵抗を覚えていて 好きになった男性と付き合って 互いに理解し合って愛し合いたい と。
だが こういう出会いは 沢山の人間を見極めるには 苦労すると。
俺も 性欲処理だけの付き合いは 気が進まなかったし 見つけられなければ仕方ないとも思っていた。
そして 俺の理想はぐいぐい引っ張ってくれる人で。何より ゆったり包まれるような優しい人 浮気しない人を求めていた。
だけど 重たいと言われるのは嫌だったし 軽はずみな人間に思われるのも 嫌だった。
俺はゲイにしては 少し考えが固過ぎるかもしれない。だが 気が合えば ずっと一緒に人生を共に生きたい。
そんな 伴侶を得たいと思っていた。
まず合致する人は居ないと 諦めてもいた。
そして磊音と お互いダイレクトメールで 色々語り合い 彼とは 考え方等 価値観は似ていたように思えた。
そして 満を持して 待ち合わせて会ってみたのだ。
こちらの好みはあまり言ってない。
好きになれば それが好みになっていくことは有るからな。
そして 彼 磊音(らいおん)の運転する車に乗り ドライブに出掛けたのだ。
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