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「えっと、高校」
「は? 昌平って高校生なのか?」
「え、うん! そっちは?」
「俺は大学生。そっか、お前年下だったんだな」
「……う、うん」
俺のことを同年代だとでも思っていたのだろうか。
逆に俺も年上として見ていなかった事に気づいて愕然とする。
今思えば、金髪にピアスという姿は高校生より大学生と言われた方がしっくりくる。
「まあいいや。ドコの高校だよ」
「え。えっと、夜雄射学園ってとこ」
「やおい学園? BL学園かよ」
「は?」
また意味の分からない単語が出てきて、素で返してしまった。
「いや、何でもない。今日迎えにいくから」
「え!? ちょっと待」
止める間もなく電話が切られて、俺の戸惑った顔が携帯の画面に取り残される。
迎えに行くって言っていたけど、あんな美形が来たら絶対に質問攻めにあう。
唯一の救いは、ここが共学じゃなかったことだ。
いつも可愛い女の子に飢えていたけど、初めて女子がいなくて良かったと思ったかもしれない。
痛くなりそうな頭を抱えた瞬間、突然誰かに後ろから抱きつかれて心臓が止まるかと思った。
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