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「昌平、どうしたんだよ! 頭抱えてさーっ」
「……あ、冬真。おはよう」
「っはよー」
俺の仲良しな友達、藤崎冬真(ふじさきとうま)が歯を見せて笑った。
木下さん程ではないけれど、冬真もイケメンの部類に入るほどカッコイイ。
時々校門の前で他校の女子に呼び止められているから、女子から見てもイケメンなのだろう。
つか、なんで俺の周りは美形だらけなんだよ。
「別に何でもないよ」
「嘘だな。お前は嘘つくと、すぐ頬に嘘ついてますって文が出るんだよ」
「……うそ!?」
「うっそー」
あははと無邪気に笑う冬真を、歯を剥き出しにして睨みつける。
毎日俺のことをからかって飽きないのか、コイツは。
「にしても、本当にどうしたんだよ」
仕返しに視線を逸らせば、逸らした先に冬真が顔を突き出した。
本当に全然めげないな、コイツは。
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