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「昨日結局あまり話せなかったしさ。色々と見せたいモノもあるんだ」
「……見せたいモノ」
「ああ」
まさかとは思うけど、昨日のような物を見せる気じゃないだろうか。
「俺、今日ちょっと用事が」
「昌平のお姉さんにはちゃんと承諾もらっといたから」
「え」
何でそんなにも用意周到なんだ。
逃げ道がなくなって渋々と頷けば、木下さんが嬉し気に俺の手を引いて歩きだした。
「あ」
「昌平?」
「ちょっとすみません」
そういや、今も放心状態になっている冬真にバイバイを言っていなかった。
冬真へと振り返れば、冬真の肩がビクリと跳ねた気がしたけど気にせずに手をふる。
「冬真、またなっ!」
「あ、あぁ」
冬真の顔が見た事がないぐらい強張った気がするけど、俺の見間違えだろう。
律儀に車のドアを開けてくれた木下さんに導かれるまま、俺は黒い車に乗り込んだ。
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