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俺の嫌な予感は見事に的中した。
「で、コレが甘々なヤツで。ああ、コレも。あ、これもすっげーいいぜ? 寝坊した少年が走って学校に向かう途中で、曲がり角で男とぶつかってっていうベタな展開なんだけどさ」
「……へえ」
両目をキラキラとさせた木下さん。
その両手には、やっぱり距離感がおかしい男二人の絵が描かれた本が握られている。
「すっげーの! その相手が運悪く変態サラリーマンでさ。その少年に慰謝料として色々なコトを強いるんだけどさ? 途中で恋心が芽生えて」
「へえ……」
「あ。でもこれは内容が内容だから、昌平が高校を卒業してからだな」
申し訳ないけど、話の内容が全くといっていい程理解できない。
分かったのは、木下さんが尋常じゃないぐらいのBLマニアってことだけだ。
木下さんに教えて貰って初めて知ったけど、BLとはボーイズラブといって、男性同士の同性愛を題材にしたジャンルらしい。
たった一日で、俺もそっちの世界について詳しくなってしまって複雑な気持ちだ。
「でさ、これが」
それにしても、木下さんの部屋に入って驚いた。
目に入った本やゲームだけじゃなく、床に積まれたCDやDVDなど、全て男同士が絡み合っていた。
それだけじゃなく、壁に貼ってあるポスターまでBLで正直ドン引きしてしまった。
木下さんには申し訳ないけれど。
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