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「あのな。確かにお前からしたら信じられねー話なんだろうけど。マジでこの気持ちは恋だから」
「木下さ」
「そこだけは、頼むから疑うな」
真摯な視線に射止められて、思わずゴクリと唾を呑みこんだ。
そんな瞳で言われたら、信じないわけにはいかないし頷くしかないじゃないか。
真っ赤になった顔を見られたくなくて、サッと目を伏せた。
「わかりました」
「ん」
俺の返答に満足したのか、柔らかく笑った気配と共に頭を優しく撫でられた。
この撫でかたは気持ち良くて好きかもしれない。
目を細めてウットリと身を任せれば、頭上から声が降ってきた。
「……ヤバ、かわい」
聞き捨てならないような言葉が聞こえたような気がしたけど、きっと気のせいだ。
そんな事よりも今は、この掌の気持ちよさを味わっていたい。
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