アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
25
-
「いや、あの。そもそも俺、男と付き合うつもりないから!」
慌てて両手で木下さんの顔を押し退ければ、不服そうにしながらも俺から離れた。
「でもさ、好きに性別なんて正直関係ないと思うんだけど」
「そ、それは」
「だろ?」
否定は、出来ない。
確かに恋愛は自由だと思うし、その考えは素晴らしいと思う。
「けど、俺は男に生まれてきた以上は抱く方が良い!」
「……悪かったよ」
「え?」
「もっと柔らかく表現するべきだったな」
「や、やわらかく?」
さっきと一転して、反省した素振りの木下さんに戸惑いしか生まれない。
「おう。攻めは色々な面でリードして、受けはリードされる側なんだよ」
「……リード?」
「ああ。つっても、女王様受けとかヘタレ攻め、襲い受けとかもあるから絶対ってワケじゃねーけど」
「……女王様?」
突然専門用語みたいなのをズラズラと並べられて、混乱がとまらない。
一つ一つ聞いても良いんだけど、きっと聞いても何の役にも立たないだろうから流した方が良い。
木下さんと関わってきて、それだけは分かるようになった気がする。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 80