アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
31
-
*
「……で?」
「ん?」
「何で今日もいるんですか、木下さん」
授業が終わり、やっと帰れると思ってウキウキした足取りで冬真と学校を出た所まではよかったんだ。
なのに、正門には昨日と同じ位置に木下さんと、黒い車があって。
木下さんの周りに男が群がっているのも、昨日と全く同じ状況だ。
俺の隣に立っている冬真は、昨日のことがトラウマになっているのか可哀想なぐらい真っ青だった。
「ボーイズラブの学校に昌平がいると思ったら、いてもたってもいられなくてさ」
木下さんの言葉は相変わらず意味不明だ。
木下さんがいない時は至って平和な学校なんだけど、今の状況で言っても信じてもらえないか。
木下さんの周りにいる男の目が、昨日と同じハートマークで口端が引き攣った。
学校に来る度この状況に陥っていたら、そう思われても仕方がないのかもしれない。
「それで、何か用事でも?」
もしかして、木下さんの家に何か忘れ物でもしただろうか。
昨日は何だか無性に恥ずかしくて、慌ただしく帰ってきてしまったし。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
31 / 80