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「んー、どうだ? 先生がいなかったから、代わりに軽く消毒はしといたんだけど。痛むか?」
「だ、大丈夫です」
「そうか」
俺の事は気にせず授業に行っていいよって何度も言ったのに、木下さんは最後まで俺の手当てをしてくれた。
大学の事はよく知らないけど、きっともうとっくに授業が始まっているような時間だ。
大学って高校よりも単位を取るのが難しいって、よく耳にする気がするけど大丈夫なのかな。
「あの」
「何だよ。どっか痛むか」
「や、そうじゃなくて。成績は大丈夫なんですか? 俺のせいでサボらせちゃったし」
「……心配してんのか?」
「べ、別にそういうわけじゃ」
「いいって。ありがとな」
嬉し気に笑った木下さんに頭を撫でられて、顔が爆発しそうなぐらい熱をもったのが分かった。
そんな風に嬉しそうにされたら、余計に居心地が悪くなる。
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