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「あのな。お前、俺を何だとおもってんの」
「え。腐男子?」
ジロリと冷たい視線が飛んできて、慌てて顔の前で両手を振る。
「嘘です!」
聞かれたから事実を答えただけなのに。
この整った顔立ちが不満気に歪むのが、どうやら俺は苦手らしい。
自分で言うのも何だけど、イケメンの迫力に負けるとか物凄く情けない。
「はぁ」
呆れたとでも言いたげな溜息に、肩がびくりと跳ね上がった。
堂々とし過ぎていたから、腐男子の自分を誇りに思っていると思っていたけど、実は物凄く失礼な発言だったのだろうか。
けど、腐男子の説明は確か木下さんから聞いた筈だ。
「確かに俺は腐男子だけどさ」
木下さんの視線が、俺の瞳から離れなくなってドキリとした。
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