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「……まじか」
自問自答した瞬間、確実に俺の胸が高鳴った。
これはもう確実に、木下さんに落ちているとしか思えない。
「考えるのやめよう。怖くなってきた」
気持ちを切り替えようと、部屋の中にある鏡を覗く。
嫌でも真新しい傷が目に入って、自然と溜息が漏れた。
木下さんにはバレなかったけど、俺の首には垣内さんが容赦なく噛み付いた痕が残っていた。
「うわ。血が滲んでる。歯型もくっきりだし……明後日学校なのに」
この傷を、もし誰かに見られでもしたら絶対にからかわれる。
絶対に解決策を考えてから寝ようと決めていたのに、疲れが溜まっていたのか欠伸が漏れた。
「まあ、明日も休みだし……」
明日考えればいいよな。
眠気に身を任せて目を閉じれば、一瞬で意識が消えていった。
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