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「何でもないなら、隠してないで教えろ!」
「だから何も……っ」
「じゃあ何だよその首の絆創膏。キスマークだろ、キスマーク!」
「は!? キスマークってこんなんなのか?」
これは、俺が知ってるキスマークとは全然違う気がする。
「そうだよ! そうそう。だから見せろ!」
「いや、絶対キスマークじゃない……っ」
勢いよく迫ってきた冬真と共に、冷たい床に倒れこむ。
その際に頭を軽く打って、痛みで眉を顰めた。
「ははは。追い詰めたぞ昌平。さあ、首に隠しているものを曝け出せ」
「……っ。だから何でもないって!」
「隠すなって。キスマークの一つや二つあったところで驚かねえよ。ほれっ!」
「わあああ」
静止の声をかける暇もなかった。
勢いよく絆創膏をひっぱられて、隠れていた傷が曝け出される。
冬真のからかうような笑みが、石のように硬直して青ざめたのが嫌でも目に入った。
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