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「もう迷惑かけねーから」
踵を返した木下さんに、何かがまずいと俺の頭の中で警鐘が鳴り響く。
彼氏って、まさか俺に?
「ちょっと待って!」
叫んでも、木下さんは立ち止まらないし振り返りもしない。
だからって、諦められる筈がない。
「ごめん、冬真! ちょっと行ってくる」
「あ、ああ。お前の恋人、何か誤解してるみたいだから、ちゃんと解いてこい!」
「うん!」
ありがとう。まだ恋人じゃないけど。
戸惑いを残しながらも背中を押してくれた友人に、心の中で感謝とつっこみをしながらも、自分の部屋を飛び出した。
「木下さん!!」
家を飛び出して、車に乗り込もうとした木下さんを慌てて呼びとめる。
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