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「あ。そういえば」
「ん」
「今思い出しましたけど、俺まだ木下さんから返事もらってない!」
「あ」
そうだ。今の今まで忘れてた。
木下さんに告白した瞬間、車の中に放り込まれたうえキスされたせいで頭から飛んでたけど。
まだ、ちゃんとした返事をもらっていない。
「……ん。じゃあ改めて言うけど」
「っ、はい!」
コホン、と小さく咳をして照れを隠そうとする木下さんに釣られて、俺の心臓もバクバクと音を立てた。
どんな答えが返ってくるのかなんて、もう分かりきっていたけど、緊張は凄くする。
「俺も昌平が好きだ。……だから、付き合う以外ありえないだろ!」
「……っ、あはは」
BLばっかり読んでいる木下さんだから、男同士の告白も別に何とも思わないんだろうなって思っていたけど。
目元を赤らめて、俺を窺うように見てくるんだから、そんなことないんだろうな。
「じゃあ、改めてよろしくお願いします。木下さん!」
「……何かそれイヤだ」
「へ?」
「木下さん呼び」
「……え。でも年上だし」
口を尖らせた木下さんに慌てれば、吹き出されてムッとした。
何がおもしろいんだ、失礼な。
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