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お礼がしたいです
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うぅ……なんでお願いしますなんて言ったんだろう
あれから時計を見れば1時を回っていて学園に生徒は一人もいなかった。
うちの学園は新学期初日は2時間授業でその後先生の有難くながーい話を聞き12時には家に帰れるのだ。
早く帰りたかった……よね?悪いことをしたな……
僕の事なんかほっといてくれればいいのに高峯君は優しい人だな、
「…………あ、家ここです」
「そうか、もう大丈夫か?」
「はい……迷惑かけてごめんなさい」
なにかお礼したいな……………………あっ!さっき迄僕といたって事はお昼ご飯食べてないよね?迷惑じゃなかったらそれでお礼をしよう!
「あっあの!」
高峯君の服の裾をキュッと引っ張て思い切って声をかける。自分でも顔が真っ赤なのがわかる。
「何?」
「あのっ!もし迷惑じゃ無ければお昼ご飯食べていきませんか!お礼がしたい……の…で」
だんだん声が小さくなって言ってしまう。
断られたらどうしよう……
「いいの?」
「えっ?あ、はいっ!」
「ふっじゃあお言葉に甘えて」
よ、かったぁ断られたらどうしようかと思った……
「お邪魔します」
「あっはい、お邪魔してくださ、い?」
人を家に入れたの初めてでなんて言えばいいのかわかんないっ、変な日本語になっちゃった……
「ふふっそれ何語?」
あ、お花笑顔ダメ……ドキドキしておかしくなる
「あの……………お花笑顔ダメですっ!」
「は?お花?」
「ふ、ふわふわ笑うのっ!」
「なんで?」
「ど、き…どき、して心臓もたないからっ!」
「………ッ」(何その可愛すぎる理由……)
しーん、と沈黙が落ちる
あれっ!?なんか変なこと言った!?
とりあえずこの雰囲気なんとかしないとっ
「あ、ご飯作りますね!」
そう言ってその場から逃げるようにキッチンへ行った。
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