アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
邪魔者の僕
-
次の日、僕はなるべく気配を消して教室に入る。
昨日の事もあるのであまり目立ちたくない。
ふぅ……なんとかなんも言われずに自席にまで来れた!
「きゃーーー♡」
ビクッ
高峯君登場の黄色い悲鳴には毎回驚かされてばかりだ。
「おはよう!高峯君♡」
「ねぇねぇ明斗君!今日も仕事ぉ?」
今日も凄い人気者だなぁ
高峯君は一人一人に挨拶をしている。
こういうのって、ファンサ?って言うのかな?
Evening starはとてもファンを大切にするって聞いたことがある。
「おはよう」
「ふぇ!?あっ!おはようございます!」
びっっくりしたぁ
「ふふっ驚きすぎ」
「あの子誰?」
「さぁ」
「邪魔なんだけど」
「チッ高峯君と話さないで欲しいんだけど」
はぁ、まぁ今更何も思わない。
僕は皆にとって邪魔な存在。ただそれだけだ。
「ねぇねぇあの人の両親殺されたらしいよ笑」
なんでそんな事知ってるんだろう。
その情報はどこから入ってくるのか………。
「はぁぁ」
思わずため息が出る。
「…………あのさ」
ビクッ
上から高峯君の低い声が聞こえ肩が跳ねる。
な……に、怖いよ。なんか、怒ってる…よね?なんで?
「お前らなんでそんなに人の事言えんの?」
「身内の死とかさ、一番触れられたくないやつじゃん……お前ら最低だな」
「行こう沙藤」
「ッえ!?あ、」
高峯君はそれだけ言い終えると僕の手を引いて教室を出ていってしまう。
ほ、HRは……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
12 / 34