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人生初の告白side.高峯明斗
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次の日俺は図書館で沙藤を待つ事にした。
「…………高峯君?」
本を読んで待っていると沙藤の声がして顔を上げた。
「あ、えっと、本読んでたんですよね?邪魔してすいません。」
そう言って離れていこうとする沙藤の腕を掴んで引き止める。
「待ってた。」
「えっと、」
「沙藤に伝えたいことがあるから」
「あぅ、へ、部屋行きますか?」
顔を真っ赤にして目を潤ませて誘ってるとしか思えない。
──────────────────────
「えっと、その、なんですか?」
「好き、沙藤のことが好き」
「………………え」
何を言われているか理解できないと言うような顔をする沙藤にもう一度はっきりと伝える。
「沙藤のことが好きだ」
そう言うとやっと理解したのか顔を真っ赤にして
固まっている。
「この前言ってたことが本当なら俺のものになって欲しい」
我ながらキザな台詞だとは思うが、もうどうしても欲しくて仕方なかった。
「なんで、僕なんか……」
「…………一目惚れ、初めて会った時からずっと好きだった、触りたいし俺のものにしたいとも思う」
「か、勘違いですよ!きっと……」
自分で言っておいて泣きそうになる沙藤を引き寄せて抱きしめる。
「この気持ちが勘違いなわけが無い、お前は俺の事嫌い?」
「…………………………え、あぅ……す…き」
腕の中で小さな声がした。
やばい……嬉しすぎて泣きそう。
「本当に?」
体を少し離してそう聞くと、顔を真っ赤にして目を潤まして嬉しそうに微笑む沙藤がいた。
「ほんと、……です」ふふっ
「…………ッ」
笑った顔が可愛すぎて、嬉しすぎて目の奥がじんと熱くなる。
「んじゃ、よろしく"響輝"」
「ッ!………///あぅ……はい」
そうして俺たちは付き合うことになった。
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