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第1話
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昔からそうだ
コイツ、冬島良太郎は、頭が良い分常識的な部分で抜けているところが多い、
ムカつくことがあるとすぐ相手を挑発して、相手に手を出される、良太郎は空手の有段者ということもあり、負けることはまず無いが、
自分の体のことを考えずに動くため、毎回体はボロボロだ、その度に俺が手当をしてやっているわけで
俺が守ってやらないと、コイツは何も出来ない。
そう、思ってたんだ
「良太郎!何度言ったらわかるんだ!!」
怪我をして帰ってきた良太郎にこの言葉を言うのは、もう何十回目なのだろうか
何度言っても喧嘩っぱやいのは直らず、毎度毎度怪我をして帰ってくる
それが俺にとっての1番の恐怖だ。
「ごめんちゃぁい」
「ちゃんと反省してくれ、」
注意しても注意しても軽く返されるだけで意味を理解できているのか心配になってくる。
「まったくお前はいつもいつも」
「ごめんってぇ、いって!!」
「我慢しろ、跡が残るのは嫌だろ…まったく、せっかくの綺麗な顔が」
良太郎の顔は凄く綺麗で、普段髪で顔が隠れているのが勿体ないぐらい
「はるちゃんはぼくのかおほんとすきだよねぇ」
「はぁ?」
「きらいなの?」
嫌いなわけがない、まず良太郎の嫌いなところなんてあるわけがない、眉目秀麗、英俊豪傑、可愛らしいところもあって、いざと言う時の判断力は並外れている
「嫌いなわけないだろ、ほら、口の中切れてないか?」
「んふふ」
「何笑ってんだお前は」
「んーん、ぼくあいされてるねぇ」
最初にも言ったが、喧嘩っぱやい性格の良太郎は、幼い頃からよく喧嘩をしていた。初めてボロボロで家に帰ってきた良太郎を見た時、よく分からない感情で心の中がぐちゃぐちゃになった…なぜだかはあまり覚えていない
「ほら、終わったぞ」
「はるちゃんありがとぉ」
「あんまり心配をさせないでくれ」
「はぁーい」
「よし、教室もどるか、」
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