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春輝は片手で蓮爾の顔を殴った。
蓮爾は素早く口から血を拭いさると、
その場で少しにやけた。
そして春輝にその場で、ある事を言ったのだった。
「…―忘れたのかお前?」
「私とお前との共通点…」
「忘れたとは言わせないぞ」
蓮爾の突然のあの言葉に春輝の中で大きな衝撃が走り抜けた。
「ッ…!!」
何かを春輝は思い出すと蓮爾から顔をそむけた。
「ガチでお前いい加減にしろよ…」
春輝は鋭く蓮爾を強く睨みつけた。
蓮爾は春輝を上から見下ろした。
「お前の私へのその敵対心を燃やす視線」
「相変わらず堪らないな…」
「お前のその反抗的な目付きと態度が」
「私の中をさらに煽ってることに」
「何故気づかない?」
蓮爾はそう言うと春輝の、首筋にあやしく
キスをしてきた。
それはキツく跡を残すようなキスだった。
そしてその跡は僅かにうっ血し始めた。
「ツ…!」
蓮爾のあやしいキスに春輝は思わず反応した。
そして蓮爾は、再び意味深に言ってきた。
「まあ、お前がずっと俺を憎んだ目で見てるなら安心だ」
「何せお前はこれからも」
「私だけを見てるからな…」
蓮爾がそう言うと春輝は直ぐに言い返した。
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