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夜中に動いたりと寝不足な毎日が続いたが、ようやく使用人の選別が終わった。
後は、父親を説得するだけ。もしも、要求を呑んでもらえなければ、父親の弱みでも出して脅してやろうと、探りを入れたが見つからなかった…。
くそ、、、愛人の1人や2人いるかと思いきやいない。更には、仕事が多すぎて必要な睡眠時間を取れていない。同情してしまいそうだ…
セバスチャンに父親の帰宅時間を確認すると、俺は執務室に足を運んだ。
コンコン
「ジュードです」
「入れ」
「お忙しい中、失礼いたします。父上にお願いがあって参りました。」
「なんだ?」
「一部の使用人を解雇したいのです。きちんと調査もし証拠もございます。資料も作成いたしました。ご覧下さい。」
父親は資料を一通り読むと眉間を押えた。
そりゃ俺の調べでは父親は超がつくほど真面目だ。こんなものを見たら腹が立つだろう。
そして相当疲れているな…
「…………お前の好きにするがいい」
「ありがとうございます。」
「………大きくなったな」
「……えっ」
一瞬何を言われたか分からなかった。親子らしい会話などしなことがない俺にとって、今の言葉は衝撃的だった。過去のジュードである俺が出てきて目が熱く感じた。
執務室から出るとポロリと涙が零れる。
泣くなど俺らしくもない。
嬉しいのか悲しいのか分からない感情に動揺する。
はぁ、、、天使に癒されに行こ。
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