アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
父親と視察
-
***
「父上と?」
思わず眉間に皺が寄る。
当主としての仕事ができるように視察に同行するように、、、とのことらしい。
正直、気は進まない。
ノアのことも置いていかなければならないし。
「セバスチャン…ノアを見ていてくれ」
「かしこまりました」
ノアのことはセバスチャンに任せ、俺は父上のいる馬車に乗る。ノアが庭から手を振ってくれている。その隣でセバスチャンが頭を下げた。少しだけ(2秒)手を振り、心を癒す。
可愛い。いってらっしゃいをしてくれるなんて思ってもみなかった。
ノアが見えなくなるまで馬車の窓から庭を見つめる。
庭が小さくなると現実に引き戻される。
そうだ、、、目の前には父親が座っているんだった…
「・・・」
無言が重い…
会話無く視察先へと着くと、父親の後を追う。
まじで何考えてんのか分からん(人のことは言えないが)
畑を見たり、川の話を聞いたり、笑顔が無いから、領民達も笑顔が引きつっている。
俺は視察ついでに米を探す。
やはり無いな…
「アルベール様!至急王城へ!!」
視察中に城の使いらしき人がやってきた。かなり急いでいる様子だ。
父親も予想外だったようで眉間に皺を寄せる。(元々ありすぎてあまり変わらないが…)
俺も行かなきゃ駄目?
お家に帰りたいんだけど…なんて言えずに城まで着いてきてしまった…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 151