アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
父親と視察4
-
────────…
「おにいたん…」
窓の外を眺める寂しそうなノアの姿にセバスチャンは眉を下げる。
「ジュード様は忙しくお帰りにならないようです。きっと、明日にはお戻りになられるはずです。ノア様、こちら、、、ジュード様からプレゼントらしいです。」
セバスチャンでもよく分からないものをノアに渡す。ノアが寂しそうにしていたら渡すようにとジュードから伝えられていた。
「こちらの赤いボタンを押してみてください」
「あい」
ポチッ
─────…
「ん?(天使から電話がきている)」
もしかして、俺がいなくて寂しかったのかな?自惚れかもしれんが、嬉しいぞ!!
『おにいたん!!』
「あぁ(かわいい!!天使が!!俺の癒し!!)」
ノアの後ろにはセバスチャンが立っている。
『ジュード様こちらは…』
「テレビ電話だ。ノアは?」
『ジュード様がいらっしゃらないので寂しいみたいです。昼食はしっかりと食べられておりましたよ。』
「そうか…(やば、鼻血でそ…)。そうだ、セバスチャン。今日から注意して欲しいことがある。」
使用人が買収される可能性があるため、される前に手を打っておくこと。また、弱みを握られて裏切る可能性もあるので、そこら辺のケアをしておくことを伝える。
『私どもで何か手伝うことは…』
「いつも通り生活し、屋敷を守って欲しい。もしもの時はカメラを回しておいてくれ。」
『かしこまりました。』
「父上。何か伝えることはございますか?」
「セリーヌに…屋敷から出ないように伝えておいてくれ。」
『かしこまりました。』
もしかして、父親は浮気している妻の心配をしている?
なわけないか。表情からは心配しているようには見えない。
「ノア、お守りは絶対に取らないように。」
『あい!』
「おやすみ」
『おやちゅみなしゃい』
通話が切れると、天使が見れなくなったことに泣きそうになる。
さっさと解決してお家に帰りたい…
「いつからだ?」
「はい?」
「いつからこんな物を作っていた?」
「つい最近ですね。ノアのために作りました。」
「そうか…」
なんだろう。何が言いたいのかさっぱり分からない。あれかな、カメラ欲しいのかな?
「あの、父上のもあるんです。」
「……あぁ」
カメラを受け取った父親は少しだけ嬉しそうだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 151